1都3県において、全体の8割を家族葬が占めるようになり、葬儀の変遷がありますが、家族葬においても喪主には役割があり、気を付けたいマナーや作法などもあります。何をすべきか、参列者への対応など、一般的な葬式とは対応が異なる場面が家族葬です。
葬式に関する各種事項の決定や連絡を執り行う役割を担いますが、一番はじめに成すべきことは、故人の搬送先や場所の決定、式のプランなどの検討を行い、葬儀社へ連絡を取るのも役割です。死亡診断書を受け取り、提出し、火葬許可証の受け取りなどの手間は業者側が代行してくれます。
業者とのプランの話し合いでは、見積もりによる比較検討、妥当性などを判断します。通夜に関して、喪主は弔問客のみの応対に徹することが重要で、お悔やみの言葉に対して、丁重にお礼を述べます。参列者にお礼の挨拶を述べ、通夜振る舞いの席に誘導しますが、気持ちばかりの別席を設けている言葉、食事をしながら故人を偲んでいただきたいなどの誘い言葉が必要です。
さらに、お酒が入る前に告別式の開始時間なども伝えます。告別式などでは、弔問を受けることに集中しますが、業者と式中に読む弔電を選択したり、火葬場に同行する人数の確認も担います。出棺で喪主は挨拶をしますが、不幸を繰り返さない重ねる、返すといった言葉は避けるのが無難ですが、参列者へ感謝の気持を述べることの方が重要で、非難されるケースは少ないため、形式に捉われずに述べます。
多忙な中、駆けつけた参列者に故人に代わり述べる形で、一例となる文面には、感謝致していること、今後は家族で助け合うこと、今後とも変わらぬ厚情をお願いすることなどを盛り込むのが適しています。